星の径 · はじめに
西洋占星術や八字(四柱推命)とのちがい
生まれた瞬間から人生を理解したいという願いは同じでも、描かれる地図はまったく異なります。
西洋占星術は、生まれたときに実際の太陽・月・惑星が黄道十二宮のどこにあったかを出発点にし、天空を十二のハウスに分けます。紫微斗数は、代わりに中国の暦から出発します。旧暦の生年月日と時刻によって、どのマスにどの宮が入り、名前のある星がどこに置かれるかが決まります。
どちらも人生の十二の領域を語るので、比べやすいでしょう。ただし紫微斗数の命盤は、おもに星そのもの、宮どうしがどう向かい合い支え合うか、そしてどの命盤でも四つの星を色づける「四化(しか)」を通して読みます。
八字(四柱推命)は、同じ出生データを八つの文字(天干と地支)で表し、五行のバランスを読みます。紫微斗数は、星を宮に配置します。両方を使う人も多く、医師が同じ人を二種類の検査で診るのに似ています。
もう少し深く
星の位置は暦の規則から決まるため、同じ旧暦の日の同じ時刻帯に生まれた同じ性別の二人は、同じ命盤になります。紫微斗数で生まれた時刻がとても大切にされる理由のひとつです。
紫微斗数の天空は、官僚や将軍、家々でできた天空です。そのため星には「帝王」「宝庫」「宰相」といった名前がついています。こうしたイメージは文化に根ざしたものですが、そこから生まれる問い――どう人を導き、どう休み、どう愛するか――は、誰にとっても身近なものです。